スポット(1日・1回)講座で学ぶメリットとデメリット

前回は『スクールやセミナーで学ぶメリットと、独学で学ぶメリット』ということについて、私の意見をご紹介しました。今日はスポット講座について、書いてみたいと思います。

スポット講座とは

私の勝手な認識かもしれませんが、複数回連続して行われる講座ではなく、1日とか1回で完結する講座のことです。
この講座の良いところは、 習得したいものを効率良く、かつ安くに学ぶことが出来る ことだと思います。
それ以外にも、

  • 違うジャンルの知識を得るための、きっかけ
  • 講師との相性を判断するための手段

としても有効かもしれません。

逆に残念なところは、 連続的に学ぶ必要のある知識や技術の習得が出来ない ことだと思います。

具体例

例えば『虫除けスプレー作り』というスポット講座に参加したとします。
講座時間は1時間程度だと思いますので、そのうち実習の時間を20分とした場合、残りの時間では昆虫忌避作用のある精油の紹介と、アロマテラピーの概要しか説明することは出来ません。

次に、『美肌のための美容オイル作り』というスポット講座に参加したとします。
上記と同様に講座時間が1時間程度、そのうち実習の時間を20分とした場合、残りの時間では美肌効果の期待できる精油の紹介と、アロマテラピーの概要しか説明することは出来ません。

というようにスポット講座に何度参加してもアロマテラピーの本質的な知識や技術は習得できず、自分でレシピを考えられるようにはならないと思います。

NARDベルギー本部(現在はCollege international of Aromatherapy Dominique Baudoux)の代表であるドミニック・ボドゥー氏は、「初歩の芳香療法の講座というものは、最低6日間かけて行いますので、たった午後1回の講座(4時間程度)で、全部をお話しすることは出来ませんから、ほんの一部ということです。」と、2000年9月に新潟で行われた芳香療法特別講座で仰っています。

スポット講座の学びに適した内容

スポット講座が効果的な例として

  • アロマトリートメントの施術を行っている方が、フェイシャルトリートメントの施術を習得したい場合
  • アロマテラピーの基礎知識をお持ちの方が、精油の化学などの知識を習得したい場合

など既にある知識や技術を活かして、関連した知識や技術を習得するような場合が適していると思います。 もちろん、アロマテラピーが全く初めてで、どんなものなのか体験したいという方や、講師の先生との相性を確認する場合などにも適していると思います。また、講師として『1dayアロマテラピー体験レッスン』を行っている時、目の前で「アロマって、こんなことも出来るのですね!」と、アロマテラピーを初めて体験する人が感激する姿を拝見できるのも、このスポット講座だったりします。

私見ですが、これからアロマテラピーを学びたい人の参考になれば幸いです。

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