アロマテラピーで認知症改善
受験シーズン真っ只中ですね。巷ではインフルエンザも流行っており、受験生をもつ親御さんは気が気ではないと思います。
インフルエンザの処方については前回お知らせしましたので、今回は受験勉強のラストスパートに良さそうな精油を考えてみたいと思います。
アロマテラピーで、アルツハイマー病と認知症改善
鳥取大学の研究で、アルツハイマー病と認知症患者にアロマテラピーの芳香浴で改善が認められたという記事を読んだことがあります。
参考:鳥取大学発ベンチャー 株式会社ハイパーブレイン
詳細については割愛しますが、
- ローズマリー・カンファーとレモンの芳香浴を毎朝2時間
- オレンジスィートとラベンダー・アングスティフォリアの芳香浴を毎晩2時間
これを28日間続けた結果、改善が認められたとのことでした。そして、その後芳香浴をやめると、徐々に元の状態に戻ることもわかったそうです。
ローズマリー・カンファー精油の作用
ローズマリー・カンファー精油には、中枢神経系(脳および脊髄)と末梢神経系(脳神経および脊髄神経)対して刺激作用があるとされています。
レモン精油の作用について
レモン精油に含まれるd-リモネンには、アセチルコリンエステラーゼ(神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素)を抑制する作用があるとされています。
認知症の患者さんや、アルツハイマー型認知症の患者さんの治療薬は、アセチルコリンエステラーゼ(神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素)を抑制し、コリン作動性ニューロン(アセチルコリンを神経伝達物質とする神経細胞)の働きを高めるといわれていますので、d-リモネンを多く含むレモン等の柑橘系精油には、この治療薬と同じような効果が期待できると思われます。
オレンジ・スイートと、ラベンダー・アングスティフォリア精油の作用について
認知症の患者さんは時間認知の衰えからサーカディアンリズム(朝に目覚め、夜に眠くなるなど約24時間周期で起きる生理現象)が崩れやすく、深夜徘徊などが起こるため、そのサーカディアンリズムの調整の目的で、夜にオレンジ・スィートとラベンダー・アングスティフォリアの芳香浴を行い、不眠と不安改善を促したそうです。
認知症改善レシピは、受験生の記憶力向上に使えない?
上記の認知症改善ブレンドは、ひょっとして受験生の記憶力向上にも使えるのではないかな?と私は考えたわけです。
勉強中はローズマリー・カンファーとレモンの芳香浴
寝る時には、交感神経モードから副交感神経モードに切り替えるべくオレンジスィートとラベンダー・アングスティフォリアの芳香浴というような使い方はどうでしょうか?
ということで陰ながら、受験生の皆さまの合格を祈っています。